【解説・あらすじ】ドラマ&映画で人気の「アンフェア」シリーズの原作者として知られる作家・秦建日子の映画初監督作。三重県桑名市を舞台に秦監督が書き下ろしたオリジナルストーリーで、人口減少や少子化で閉塞感漂う地方の小さな町が、ビッグバンドジャズに挑戦する子どもたちの奮闘によって徐々に活気づいていく様を、笑いや涙を交えて描いた。三重県桑名市に住む小学6年生・西田真珠の学校に、かつてプロのジャズプレイヤーだったという先生が赴任してくる。真珠たちは小学校生活の最後にビックバンドジャズに挑戦することになり、大人たちのゴタゴタや級友の転校などの様々な問題を乗り越え、県大会から東海大会へとコマを進めていく。しかし、東海大会の本番直前、真珠のアルトサックスが壊れてしまい……。(映画.comより)
製作年:2016年
製作国:日本
監督、原作、脚本:秦建日子
製作:高木卓司、佐藤義比古、長江正、古川為茂、小野寺優、井戸義郎、本間一路、秦建日子
エグゼクティブプロデューサー:中西康浩
プロデューサー:竹田太郎、中西義樹、林恵美子
ラインプロデューサー:大蔵穣
音楽:立石一海
主題歌:Chelsy
主なキャスト:松本来夢、久志本眞子、加藤清史郎、磯山さやか、山村美智、宮本大誠、ウド鈴木、馬場ふみか、高垣彩陽、咲良菜緒、石川立都、伊藤雛乃、佐々木千惺、中西樹希、中西陽菜、藤原そら乃、山下千遥、横井琉衣、大場美奈、平松賢人、秋本帆華、平野貴大、松田純、湯浅浩史、築山万有美、南圭介、須藤理彩、多岐川裕美、風間トオル
【感想】
「スウィングガールズ」の小学生版みたいな映画かなと思って見てみたのですが、ちょっと違いましたね、まあこれはこれでほっこり心温まりましたが、見たいのはそこじゃない的なシーンが多かったのは少々勿体無かったかなぁ、子供達はホント頑張っていたのですが、大人達がちょっとね。
まあでもそこは割り引いても、何だかんだで嫌いではなかったです、基本ご当地町興し映画は好きなので、ベタベタな展開でもほのぼの温かい気持ちになれて十分楽しむことは出来ました、子供達が頑張ろうとする映画は、出来の良し悪しはあっても結局嫌いにはなれないんですよねぇ、子供を使って町興しムービーを作るのはある意味ズルい!
しかしどうせなら、もっと楽器ド素人の小学生達によるサクセスストーリー度を色濃く出来なかったものかなぁ、そこが重要なところなのに、いつの間にか上手くなっていたのは返す返すも勿体無い、結構各人のキャラ立ち具合は悪くなかったので、それぞれのサイドストーリーを入れつつ、楽器演奏が上達していく過程をもっと見たかったですね、肝心なところで大人達の微妙なサイドストーリーをねじ込んでくるから、そこでトーンダウンしちゃうんですよ・・・。
作り方次第では、クライマックスでもっともっと感動できたはず、とは言え、それでも心地良いラストではありましたから、温かい気持ちにはなれましたけどね、子供はまず勝ち負けよりも楽しむことの大切さ、これが一番です。
能天気な風間トオル先生も、子供の頃に是非とも出会いたい先生って感じで良かったです、妙にポジティブ過ぎて、デリケートさには欠けましたから、現実に女の子を扱うにはきっといろいろと問題も出てきそうな雰囲気は感じましたが、とりあえず楽しそう、教師として一流ではないけど裏表のない明るさがとても魅力的でしたね。
作品全体に漂うほのぼの温かい空気感に包まれて、とにかくほっこり癒されましたよ、廃校が決まっている田舎の学校だったから、余計にそう思えたのでしょうか。
でも一番印象深かったのは、チョイ役だと思っていたあの人でしょう、エンドロール後まで見逃し厳禁ですよ、下手するとクライマックスよりも印象深かったかも。
ところでこの映画、あまりよくは知らないのですが三重県桑名市のご当地映画だったんですよねぇ、桑名市の良いところ、それほど出てなかったような、少し景色が良かったぐらいで、観光PRとしてはちょっと弱かったかな、手羽先スムージーも個人的にはないわ~。
ちなみにここはジャズの街なんでしょうか?まあそれなら多少分かるのですが・・・。
雇用問題の切実な部分も、田舎町の悲哀として伝わっては来ましたが、ちょっと色濃く入れすぎだった印象です。
しかしあの「ないわ~」連発の子の台詞が結構耳に残ったなぁ、私も口癖になってしまいそう、まあ何にしても子供達は皆可愛かった、加藤清史郎君も予想以上にイケメンに成長してましたしね、「まれ」の松本来夢もホント可愛かった、子供達が主役の映画ですから、まあいろいろとあったツッコミどころはご愛嬌と言ったところでしょうか。
評価3.0(5点満点中)
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