【解説・あらすじ】橋本愛と宮崎あおいが母娘役で初共演し、亡き母から毎年届く誕生日カードに励まされながら人生を歩んでいく少女の成長を描いた人間ドラマ。両親や弟と暮らす内気な少女・紀子は、優しくて明るい母・芳恵のことが大好きだった。しかし紀子が10歳のある日、芳恵は病気でこの世を去ってしまう。自分の死期を悟った芳恵は、子どもたちが20歳になるまで毎年バースデーカードを贈る約束をしていた。その約束どおり、紀子たちのもとには毎年、母からの手紙が届くように。そして20歳を迎えた最後の手紙には、紀子が10年前に母に投げかけた質問への答えが記されていた。監督・脚本は「キトキト!」「旅立ちの島唄 十五の春」の吉田康弘。(映画.comより)
製作年:2016年
製作国:日本
監督、脚本:吉田康弘
製作:遠藤茂行、沖中進、木下直哉、井上伸一郎、松田陽三、武内健、板東浩二、宮本直人、浅井賢二、樋泉実、笹栗哲朗、菊池笛人
企画プロデュース:武内健
エグゼクティブプロデューサー:奈良修、小助川典子、堀内大示
Co.エグゼクティブプロデューサー:柳迫成彦、野下洋、坂本健二、菊池剛
プロデューサー:高橋伸明、梅村陽子、橋口一成
アソシエイトプロデューサー:津川英子、山田駿平
ラインプロデューサー:新野安行
音楽:きだしゅんすけ
主題歌:木村カエラ
挿入歌:銀杏BOYZ
主なキャスト:橋本愛、宮崎あおい、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、谷原章介、洞口依子、木村多江、安藤玉恵、黒田大輔、清水伸、田中圭、星流、小野寺永遠、湯川ひな、悠斗、松浦祐也、小林博、日向丈、加藤明子、上田剛彦、浦川泰幸、富山えり子、大津尋葵、齋賀正和、新津ちせ、篠川桃音、中村ひなの
【感想】
これはまた思いっ切りド直球の泣かせ系映画でしたね。
ただ号泣タイプと言うよりは、どちらかと言えばジンワリタイプの泣かせ系映画だったでしょうか、湿っぽいお涙頂戴的ストーリーではなく、爽やかに、程好く笑えるシーンを交えつつ、それでいてジンワリ心に響くタイプのストーリー構成でしたので。
派手な演出は少なく、割と淡々と話が進むタイプの映画でしたので、そこで好みは分かれそうですが、私はこう言うジワッとくるタイプの映画は好きなので、とてもいい映画だなと思いながら楽しませてもらいました、そして最後はやっぱり感動させられましたね、お母さんの思いが伝わってくる素晴らしい隠し玉でした。
お母さん目線、娘目線、勿論お父さん目線も含めて、どの目線で見ても感情移入できて感動できる、とても温かくて優しい映画だったなと思いましたよ。
どこにでもいる極々平凡な家族の物語だったのも、物凄く身近に感じられて心に届きやすかったですね、多少ご都合主義な部分もありはしましたが、そこはご愛嬌と言うことで・・・。
基本母と娘の話に絞ったのも私的には好ポイントでしたね、それでいて邪魔しない程度に弟と父もストーリーに関わってくる構成が、何気に上手いなと思いました。
人はいつ病気や事故で命を落とすかなんて予想がつきません、でも、もしそうなった時どうするか、逝ってしまう側、残される側、どちらになるかは分かりませんが、まあ何かと考えさせられましたね・・・何気ない日常の中にも幸せはそこかしこに散りばめられている、そんなことを気付かせてくれる、ホント素敵な映画だったと思いました。
しかし母親・芳恵役の宮崎あおいが最高すぎてまいった、天使のようなお母さんだったなぁ、娘への愛情の深さもグッと伝わってきました、お母さんとのんちゃんの何気ない日々、その描写の一つ一つがまるで宝物のように感じられて、見ていて本当に温かい気持ちにさせられました。
だからこそ、お母さんの無念たるや・・・そんなお母さんの思いが詰まったバースデーカードが20歳まで毎年届く、それだけでもう泣けてきます、最後の方に見せた迷いも物凄く印象深かったです。
それと手紙の中身が意外とファンキーな内容だったりしたのも、過去を紐解けば物凄く納得でした、少女時代を過ごした小豆島のシーンが何気にいいスパイスとなっていた作品でしたね、親友役の木村多江の好演も光りました。
一方の娘・紀子役の橋本愛も、引っ込み思案であまり前に出てこない感じが役にピタリ嵌っていて、本当に素晴らしい演技・存在感でした、紀子の成長物語をクイズで表現する手法もなかなか味のある演出で面白みがあったと思いました、アタック25を宣伝し過ぎなところは若干マイナスでしたけど。
宮崎あおい、橋本愛、素敵すぎる2人を見れただけでも、個人的には見て全然損は無い映画でしたね。
地味にユースケ・サンタマリアお父さんに須賀健太、それから中村蒼に子役達も皆いい味出していて、ホント素晴らしい家族愛を堪能させてもらいました、まあいい話過ぎてちょっとむず痒かったところもありはしましたけどね。
評価4.0(5点満点中)
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