【映画】ヒメアノ~ル

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【解説・あらすじ】「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミックを、「V6」の森田剛主演で実写映画化。森田が、次々と殺人を重ねていく主人公の快楽殺人犯・森田正一役を演じ、「純喫茶磯辺」「銀の匙 Silver Spoon」などを手がけた吉田恵輔監督がメガホンをとった。平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカフェの店員ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。ユカが働くカフェで、高校時代に過酷ないじめに遭っていた同級生の森田正一と再会する岡田だったが、ユカから彼女が森田にストーキングをされている事実を知らされる。岡田役を濱田岳、ユカ役を佐津川愛美、安藤役をムロツヨシがそれぞれ演じる。(映画.comより)

製作年:2016年
製作国:日本
監督、脚本:吉田恵輔
原作:古谷実
企画:石田雄治
製作:由里敬三、藤岡修、藤島ジュリーK.
エグゼクティブプロデューサー:田中正、永田芳弘
プロデューサー:有重陽一、小松重之
ラインプロデューサー:深津智男
アソシエイトプロデューサー:小出健
音楽:野村卓史
助監督:綾部真弥
主なキャスト:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、駒木根隆介、山田真歩、信江勇、栄信、鈴木卓爾、山中聡、大竹まこと

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【感想】
ある程度話には聞いていましたが、まさかここまで凄いとは・・・。
しかも前半が、まあ多少暗い影は落としていたものの、基本ほのぼのラブコメテイストな内容だったので、あんな展開になるとは予想外すぎてビックリ、後半は完全にサスペンスと言うよりはホラーテイストでしたもんね、中盤前ぐらいにタイトルクレジットが表記されてからが本番だと言わんばかりの演出も、なかなか心憎い演出でした。
暗い影が一気に爆発する後半は、過激で残酷でもうホント目を逸らしたくなるぐらい強烈な描写でしたが、ラストが・・・まさかあんなラストが待っていようとは、もう殺人鬼の残酷さにホトホト嫌気が差していたのですが、そう来るとは、勿論彼に共感はできませんが、でも何故か心掴まされてしまうような秀逸なラストが本当に印象深い作品でした。

まあW主演の片方がV6の森田剛だったので、きっと何だかんだで侮っていた方も多かったのではないでしょうか?勿論私もその一人、舞台では活躍されていたようですが、舞台はほとんど見ない私としてはアイドルV6の森田や多少他の映像作品で見たイメージしかなかったので、ここまでヤレル役者だったとは本当に驚きの一言、もう完全にヤバ過ぎる空気を醸し出していましたもんね、リアルと言ってもリアルな殺人鬼を生で見たことは無いので何がリアルなのかはよく分かりませんが、まあとにかく物凄いリアルな狂気を感じさせる森田剛の演技ではありました、森田が森田役を演じていたので、もう見終わった今となっては森田が森田であるかのようにしか思えません!

しかし森田がここまでの人物になってしまった人物背景は、なかなか説得力がありましたね、誰しもが彼になってしまう可能性を秘めているのもまた現実か、それにしても森田の哀しみの深さは計り知れないものがありました、ただサイコパスを描くのではなく、いじめ問題の本質を描きながらこう言った作品を作り上げた吉田惠輔監督の手腕、お見事としか言いようがないでしょう。
ストーカーで言えば、森田だけでなく安藤も似たようなものでしたけど、でも全然違いましたね、安藤役にムロツヨシを配し、コメディチックなキャラクターに仕立てたのも、ちょっと面白みがあって良かったです、こちらはこちらである意味怖いんですけど、まあそこはムロさんですからね(笑)

一方、もう片方の主役・岡田を演じた濱田岳の童貞演技もこれまた秀逸でした、どう考えても童貞にしか見えないのが本当に凄い、ヒロインの佐津川愛美は逆に全然あんなキャラには見えない役どころだったので、この2人のラブコメパートは、まあこれはこれで何気に面白かった前半戦でしたね、佐津川愛美も体当たりの演技で森田まではいかずともインパクト大でした。
岡田と森田、同じ底辺にいる人種でも、本質全然違うところに位置していたのが対照的で印象深かったです。
まあ尺は短めの映画でしたが、見終わってドッと疲れが押し寄せてくる映画でしたね、でもただサイコパスを描いただけではない、見る価値は大いにあった映画でした。
評価4.5(5点満点中)


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