【映画】美しい星

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【解説・あらすじ】三島由紀夫の異色SF小説を、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田大八監督が映画化。平凡な家族が突如として「宇宙人」に覚醒する姿を、舞台を現代に置き換えた大胆な脚色で描く。予報が当たらないことで有名なお天気キャスター・大杉重一郎は、妻や2人の子どもたちとそれなりの暮らしを送っていた。そんなある日、重一郎は空飛ぶ円盤に遭遇したことをきっかけに、自分は地球を救うためにやって来た火星人であることを確信。さらに息子の一雄が水星人、娘の暁子が金星人として次々と覚醒し、それぞれの方法で世界を救うべく奔走するが……。父・重一郎役をリリー・フランキー、息子・一雄役を亀梨和也、娘・暁子役を橋本愛、母・伊余子役を中嶋朋子、大杉家に近づく謎の代議士秘書・黒木役を佐々木蔵之介がそれぞれ演じる。(映画.comより)

製作年:2017年
製作国:日本
監督:吉田大八
原作:三島由紀夫
脚本:吉田大八、甲斐聖太郎
製作:依田巽、藤島ジュリーK.、市村友一、吉川英作、中川雅也
エグゼクティブプロデューサー:小竹里美
プロデューサー:朴木浩美、鈴木ゆたか
助監督:甲斐聖太郎
音楽:渡邊琢磨
主なキャスト:リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介、羽場裕一、春田純一、友利恵、若葉竜也、坂口辰平、藤原季節、赤間麻里子、武藤心平、川島潤哉、板橋駿谷、水間ロン、今村美乃、岩谷健司、樋井明日香、滝沢涼子、阿部朋子、小林美紀、小山田みずき

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【感想】
どこにでもいるような普通の家族が、突如としてそれぞれが宇宙人として覚醒していく予告編に惹かれて鑑賞した映画でしたが、これはまた何とも風変わりな・・・私レベルでは話的に分からない部分が多く、まだ見てない人にどんな映画だったかと聞かれても正直どう説明していいのか分からないぐらい、とにかく説明に困る映画でしたが、でも基本面白かったのは面白かったです、話そのものではなくテーマ的なところではある程度分かり易い部分もありましたから、まあ好みはかなり分かれると思いますが、不思議な魅力に溢れた映画ではあったかなと思いましたよ。
吉田大八監督作品じゃなかったらきっとここまでの規模で全国公開されることはなかったであろうマニアックさでしたけど、でも万人向けではないにしてもそこかしこにほんのりと吉田エッセンスが注入された作品ではありましたので、吉田大八作品好きなら一見の価値は有りかと。

しかしまあどことなく作品全体にレトロ感が漂っていましたけど、原作は1962年に発表された三島由紀夫の小説なんだとか、と言っても三島由紀夫の本なんて一冊も読んだことは無いので原作どうこうは何も語れませんが、作品に漂うレトロ感は何となく好きでしたよ。
東日本大震災後を意識した作風に改編したのも、より心に響くものがあって、風変わりな話ではありましたが感情的には入り込み易い部分もあったりして、まあ何かと考えさせられた映画でしたね。
痛みを背負いつつ、守らなくてはいけない存在があると、改めて思わされた次第です。

バラバラだった大杉家(人類の象徴?)が再生していく話としても見応え十分、それぞれが宇宙人として覚醒していく目覚め、行動、顛末と三部構成的に作られた群像劇は、一体どう話が展開していくのか、???となりながらも思いっ切り引き込まれるものがあって、もう目が釘付けでした。
特にオープニングとエンディングの家族の在り方の違いはグッと来た、母親の設定がホント最高でしたね、あの設定だったからこそ妙にグッと来るものがあったのかもしれません、母親の台詞が本当に素晴らしかった、中嶋朋子が演じただけに、ある意味家族はつらいよ番外編的に見えなくもない辺りも若干ツボでしたね。

皆役に説得力があったのも、見入ってしまった要因の一つでした。
特にリリー・フランキーお父さん、娘の橋本愛は、宇宙人らしさが半端じゃなかった、そしてそれ以上だったのは佐々木蔵之介だったか、一体この人は何者だったの?と、何とも難解な余韻を残す役どころでしたよねぇ・・・。
それにしてもリリーポーズ、橋本ポーズ、何故だか物凄くツボに嵌ってしまいました!
まあとにかく分かり難い映画ではありましたけど、今も地球が悲鳴を上げているのは間違いない事実、劇中の曖昧な部分を紐解きながら、地球について考えてみるのもまた一考な作品だったのではないでしょうか。
評価4.0(5点満点中)


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Tracked: 2017-06-09 18:43

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Excerpt: 三島由紀夫が1962年に発表した核時代の人類滅亡の不安を捉えた小説を、『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八監督が大胆に翻案して映画化。突如自分たちは地球人ではなく宇宙人だと信じ込んだ平凡な一家が、..
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