【映画】謝罪の王様

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【解説・あらすじ】脚本・宮藤官九郎、主演・阿部サダヲ、監督・水田伸生のトリオが「舞妓Haaaan!!!」(2007)、「なくもんか」(09)に続いて生み出したオリジナルコメディ。架空の職業「謝罪師」を生業とする東京謝罪センター所長の黒島譲が、ケンカの仲裁から政府を巻き込んだ国家存亡の危機まで、さまざまな難局を謝罪することで解決ていき、やがて土下座を超える究極の謝罪で日本を救う姿を、ブラックな笑いも交えて描く。主演の阿部、ヒロインの井上真央をはじめ、岡田将生、尾野真千子、高橋克実、松雪泰子、竹野内豊ら豪華キャストが集結。(映画.comより)

製作年:2013年
製作国:日本
監督:水田伸生
脚本:宮藤官九郎
製作指揮:城朋子
製作:門屋大輔、市川南、藤門浩之、伊藤和明、寺田篤、松田陽三、長坂まき子
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治
プロデューサー:飯沼伸之、和田倉和利、福島聡司
音楽:三宅一徳
主題歌:E-girls
主なキャスト:阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生、尾野真千子、荒川良々、濱田岳、松本利夫、川口春奈、鈴木伸之、小松和重、笠原秀幸、美波、真飛聖、柄本時生、野間口徹、六角精児、中野英雄、白井晃、濱田マリ、嶋田久作、池田鉄洋、中村靖日、岩松了、小野武彦、津嘉山正種、広瀬すず、松尾諭、深水三章、大川ヒロキ、井上琳水、高橋克実、松雪泰子

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【感想】
よくこんなことを考えたもんだ・・・。
さすがはクドカン、題材選びが素晴らしかったですね、日本人にしか分からない、日本人的謎行動を、こうも面白おかしく更にはちょっとした感動もあるような話に纏め上げるとは、お見事の一言。
正直スベリ気味のギャグもチラホラ見受けられはしましたが、そこは水田監督×クドカン×阿部サダヲらしく勢いである程度押し切った感もあり、基本的には面白い映画だったなと思いましたよ。
私も何故かしょっちゅう「スイマセン」と、謝る必要もないシチュエーションで不思議とそのフレーズを使ってしまうので、妙にツボな題材に感心しきりでした。
日本人は何ですぐ謝るのか、ホント不思議な生き物ですよねぇ、そして誰に謝っているのかも謎だったりします、その辺りを上手く話に盛り込む辺りは、さすがだなと思わされました。

惜しいのは、最後のマンタン王国の話が長過ぎてダレてしまったところでしょうか。
テンポが良かった前半から少しづつテンポが悪くなって、最後は思いっ切りダレた、と言うか若干飽きてしまったのが正直なところ・・・。
最後のエピソード前までは結構面白かったり考えさせられた部分もあったりで一定の満足度があっただけに、余計にそこだけつまらなく感じてしまいました。
各エピソードが微妙な繋がりを見せていたりと、構成的には素晴らしいなと思わされたんですけどね、最後だけ間延びしてしまったのが何とも勿体無い、せっかく嶋田久作が声を枯らして頑張ったのにね。

まあそこ以外は概ね楽しめました、特に謝罪して欲しい人の心理をついた話なんて、なるほど確かにと唸らされましたよ。
基本は阿部サダヲ等のはじけたコメディ映画でしたけど、時々心掴まされる話が出てくるから油断ならない。
勿論笑いの方も、大ネタだけでなく、小ネタも充実、それ下手すれば気付かれないのでは?と思えるようなネタもふんだんに盛り込む辺りは、いかにもクドカンらしくて良かったですね、しかし「別に」のお姉さんを川口春奈に演じさせるとは・・・。

ヒロインの井上真央も、ちょっとイメージにない役どころで新鮮味がありました、欲を言えば竹野内豊が演じた弁護士とのとある関わりを見せる展開に、もう少しプラスアルファがあれば尚良かったのですが。
岡田将生のバカ男っぷりも面白かったなぁ、おかげで前半から思いっ切りノッテいけました、コメディ映画としては最高のキャラでしたね。
まあ少々微妙なエピソードもありはしましたけど、全体的には日本人気質を見事に笑いに変えたなかなか面白い映画だったと思いました。
そう言えばブレーク前の広瀬すずが、劇中映画の中にちょっと出ていましたね。
評価3.5(5点満点中)


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謝罪の王様
Excerpt: 「謝罪師」黒島譲は謝罪のプロ。 彼のところに持ち込まれるのは、ケンカの仲裁のような小さなトラブルから、政府を巻き込んだ国家存亡の危機まで大小さまざま。 降りかかる難問を謝罪のテクニックを駆使して解決す..
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Tracked: 2017-03-15 18:20