【映画】雨鱒の川

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【解説・あらすじ】すがすがしい文体で定評のある川上健一の『雨鱒の川』(集英社刊)を原作にした、淡い恋愛映画。監督は「がんばっていきまっしょい」「解夏」の磯村一路。主演は玉木宏と綾瀬はるか、共演に松岡俊介、中谷美紀。純粋な心を持つ画才のある少年、彼と心を通わせる耳の聞こえない少女、少女に一途な想いを寄せる年上の少年の三角関係を、美しい自然を背景に瑞々しく描く。
どこまでも広がる大地、大きな空という豊かな自然に囲まれ育った8歳の心平(須賀健太)は、夫を亡くし、身体が弱いながらも一人でたくましく生きる母・沙月(中谷美紀)と二人で楽しく暮らしていた。絵を描くことが大好きで、授業中も絵に夢中になっている心平は、授業が終わるとすぐに教室を飛び出し、大好きな<川>へ向う。優しい母に魚をたくさん食べてもらうために、魚捕りに行っているのだ。幼なじみの小百合は、耳が聞こえないが、不思議と心平とだけは心が通じ合い、いつも二人で遊んでいた。その川には、二人を見守りながら幻のイトウを追いかけている秀二郎(柄本明)がいる。ある日、川に潜っていた心平は、大きくてきれいな魚・雨鱒に出会う。ヤスで突こうとするが雨鱒は逃げずにじっと心平を見つめている。心平も見つめ返すと、何と雨鱒は突然心平に語りかけてきた。すぐに友達になった心平は、毎日雨鱒と川で遊ぶようになる。もちろん小百合も一緒だ。自然と川に集まる子供たち。その中に小百合のことが好きな年上の少年、英蔵がいる。しかし、小百合に話しかけても、小百合には英蔵の声は届かない…。そんなある日、オスの雨鱒がメスの雨鱒を連れてやってきた。結婚して上流の方に行くというのだ。小百合が「あたしも大きくなったら心平のお嫁さんになる」と言い、二人は雨鱒たちに結婚を約束するが・・・。(映画.comより)

製作年:2003年
製作国:日本
監督、脚本:磯村一路
原作:川上健一
音楽プロデューサー:葉加瀬太郎
主なキャスト:玉木宏、綾瀬はるか、須賀健太、志田未来、中谷美紀、阿部寛、松岡俊介、マギー、宮田早苗、ベンガル、本田大輔、小形雄二、神戸浩、坂田記、永倉大輔、伊藤歩、星由里子、柄本明
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【感想】
ストーリーそのものについては思いっ切り好みの話で、いいなぁ純愛と思わされるものでしたが、何かと脚本・演出に気になる部分が多すぎて、どうもこう今ひとつ入りきれない映画だったかなと。
純愛ファンタジーなんで、細かいことなんて気にしないで見ればいいのでしょうが、それにしてもね・・・。
それと回想シーンと現代パートの配分が気になりました、回想シーンがいくらなんでも長すぎた気がするのですが。
綾瀬はるか&玉木宏に期待して見た者としては、主役なのに出番少ないなと、回想シーンを見ながらテンションが相当下がってしまいましたよ。
まあでも丁寧に描かれた回想シーンがあったからこそ、感情移入させられたのも間違いない事実なんですけどね、でもやっぱりいくらなんでもこの配分はちょっと・・・。

しかし主役2人の子供時代を演じたのが志田未来に須賀健太とは、これは何とも豪華。
しかもまだ天才子役として名をはせる前の段階の2人ですもんね、大人に成長した今でも活躍している2人の初々しい演技を見れる点では、貴重な映画と言えましょうか。
須賀健太はまだ荒削りと言うか、無邪気な子供って感じで、田舎の子供役としてはまさしく嵌り役と言った感じでしたね。
志田未来は言葉が話せない役でしたけど、笑顔が印象的、まだ天才子役になるようには見えない雰囲気が、逆に新鮮だったかも。

でも回想シーンで一番光っていたのは、何と言っても心平の母親役の中谷美紀でしょう、美しかった!
女手一つで心平を育ててる姿がカッコ良くて、健気で、思いっ切り感情移入させられたなぁ、心平との団欒のシーンはほのぼのしていてホント良かったですね。
北海道の大自然の風景美にも、物凄く癒されたなぁ(雨鱒の描き方は微妙だったけど)、だけに、もう少しコンパクト且つテンポ良く描けば、もう少しいい作品になったと思うのですが。

まあしかし回想シーンも然ることながら、現代パートの突っ込みどころは相当なもので、これはピュアな心を持った方でないと、冷静には見れないでしょう。
勿論、2人の純愛そのものについてはグッと来るのですが、いくら雨鱒になぞらえた話とは言え、クライマックスのアレはない!ただジワジワっと違う方向ではツボに嵌りましたが。
他にも伊藤歩の出現とか、いろいろと上げればキリがない、それと英蔵の言う通り、心平の努力の足りなさもちょっと気になってしまいました。
まあでも出番は少ないながら綾瀬はるかの表情で魅せる演技は堪能できたので、とりあえず見て損と言うことはなかったですけどね。
評価3.0(5点満点中)


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雨鱒の川 ファースト・ラブ
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Weblog: 象のロケット
Tracked: 2017-02-09 08:34