【映画】サイドカーに犬

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【解説・あらすじ】「雪に願うこと」で国内の映画賞を総なめした根岸吉太郎監督が、芥川賞作家・長嶋有のデビュー作を映画化。80年代初頭のある夏の日、10歳の薫の母が家を出た。数日後、薫の家に突然“ヨーコさん”という若い女性が現われる。男勝りで天真爛漫なヨーコは、神経質な母とは正反対の性格。そんな彼女に始めのうちは戸惑う薫だったが、やがて憧れのような感情を抱いていく。2年ぶりの映画出演となる竹内結子が自由奔放なヒロインを好演。(映画.comより)

製作年:2007年
製作国:日本
監督:根岸吉太郎
原作:長嶋有
脚本:田中晶子、真辺克彦
製作:若杉正明、細野義朗、柳田和久
エグゼクティブプロデューサー:大木達哉
プロデューサー:田辺順子
音楽:大熊ワタル
主題歌:YUI
主なキャスト:竹内結子、古田新太、松本花奈、谷山毅、ミムラ、鈴木砂羽、トミーズ雅、山本浩司、寺田農、温水洋一、川村陽介、松永京子、中山弟吾朗、白鳥あかね、岡田幸樹、須貝菜々子、矢野吉彦、伊勢谷友介、樹木希林、椎名桔平
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【感想】
忘れかけていた子供の頃の記憶を、ほんのりと思い出させてくれるような、何とも懐かしさ溢れる作品でしたね。
時代背景が80年代だったけに、これは昭和生まれの方にはたまらない作品だったのではないでしょうか。
ともすれば、自分も劇中の場所に住んでいた気になってしまうぐらい、物凄く身近な話と言うか、子供の頃あるあるな部分もあったりして、思いっ切り入り込んで見てしまいました。
大人になってしまえばほとんど思い出さないレベルの、ほんのちょっぴり切なさ漂う作風も何気にツボでしたね。

主演の竹内結子が演じたヨーコのような、家族でも親戚でもない謎の魅力的な大人って、子供の頃を思い返すとそう言えばいましたよねぇ。
ずっといた訳ではないんだけど、ある時期とても濃い時間を過ごした大人って・・・でも自分が大人になってしまうとほとんど思い出すこともなかったりで。
劇中のヨーコは父親の愛人と思われる女性でしたが、まあ子供にとってはそんなことどうでもいい、と思えるぐらい魅力的な人、自分の世界を広げてくれた人、自分を対等に扱ってくれた初めての大人の人って感じで、見ているこっちも思わずウットリ見惚れてしまいました。

しかしこの映画の竹内結子は本当に素晴らしい演技でした、まさしく豪放磊落、子供から見たらこんな自由人的な大人に惹かれない訳がない、しかも色気も半端じゃないと来たもんだ、鈴木砂羽が演じた家出した母親がまた真逆のタイプの人間だっただけに、子供からしたらこんな大人って存在するんだなと、まるで宇宙人でも見てるような感覚に陥ってしまいそうなぐらい、完璧な役作りだったと思いました。
気の強いヨーコの心が、わずかに揺らいだ瞬間の演技が特に好きだったなぁ。

ヨーコを見つめる薫の表情もホント良かったですね!
性格的な問題で微妙な距離感を保ちつつも、チョコチョコ付いていく姿がホント可愛かった、そしてヨーコと正反対で何事も我慢しちゃう辺りが何とも健気で・・・。
そんな薫を演じた松本花奈は本当に素晴らしい存在感でした、今は若くして映画監督もこなす多才ぶりを見せているのもこれを見れば思わず納得です。
ミムラが演じた現在の薫があんな風に成長していたのも、何となく想像通りでニンマリ、ラストも個人的には好きな微妙な切なさ加減でした、ノラリクラリな古田新太親父もいい味出してましたねぇ。
とりあえず麦チョコにコーラが欲しくなった!
評価4.5(5点満点中)


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