【映画】怒り

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【解説・あらすじ】吉田修一の原作を映画化した「悪人」で国内外で高い評価を得た李相日監督が、再び吉田原作の小説を映画化した群像ミステリードラマ。名実ともに日本を代表する名優・渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡と日本映画界トップクラスの俳優たちが共演。犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄という3つの場所に、それぞれ前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるドラマを描いた。東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。(映画.comより)

製作年:2016年
製作国:日本
監督、脚本:李相日
原作:吉田修一
企画、プロデュース:川村元気
製作:市川南
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
プロデューサー:臼井真之介
音楽:坂本龍一
主題歌:坂本龍一 feat. 2CELLOS
主なキャスト:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、ピエール瀧、三浦貴大、佐久本宝、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮崎あおい、妻夫木聡、水澤紳吾、粟田麗、須藤温子
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【感想】
まあとにかく重たかったですが、でも物凄く見応えのある映画でしたね。
主軸は人間ドラマだったとは言え、サスペンスとしても十二分に堪能できる仕上がりになっていて、2時間22分飽きることなく映画に没頭することが出来ました。
同時進行で描かれた直接繋がりのない千葉、東京、沖縄それぞれのエピソードの見せ方も絶妙で、音だけ先に聞かせて別の舞台のシーンへ移動する手法には、毎回ハッとさせられましたよ。
映像や音を上手く使って見る者をグイっと引き込む李相日監督の手腕、お見事でした。

犯人の手配写真や映像の作り込み具合もこれまた素晴らしかったですね。
各エピソードの3人皆それぞれがこの男かもと思わせるようなクオリティは、本当に見事としか言いようがありません。
結果配役からまあそうだよな~的ところに落ち着いた感は否めませんが、見ているうちはいろんなパターンが想像できて本当に混乱しました。
勿論、綾野剛、松山ケンイチ、森山未來は顔の系統が一緒と言うだけでなく役者の力としてもホント素晴らしかったです、綾野剛の受けの演技が特に良かったなぁ、もし自分がそっち方面の人だったら、間違いなく好きになります、傾いた弁当を直すしぐさが最高でした!

しかし本作のテーマでもあった人を信じることの難しさを、まあとにかく痛感させられた作品でしたね。
信じる為には疑う必要もある、知ることから信頼を築いていける、そんなことを各エピソードから改めて考えさせられました。
妻夫木聡と綾野剛の台詞が特に印象深かったです。
逆に知ろうともせずただ信じたら、悲劇を招く可能性があることも痛感・・・。
それにしても沖縄エピソードの広瀬すずの演技には驚いた、こんなことまでできるのか、今までも逸材だと思ってきましたが今後も更に楽しみになってきました。

沖縄と言えば、基地問題と言う現実の社会問題までストーリーに絡めていたのはとても印象的でしたね。
どこにぶつけていいのか分からない沖縄の方々の怒り、心動かされましたよ、この映画を見た方が知ることで少しでも変わることを期待します。
その他にもそれぞれの怒りがズシリと重くのしかかる作品でしたね。
しかし日本を代表する名優7人(+安定の脇役・池脇千鶴&少ない時間で抜群の存在感・高畑充希)の演技は本当に見応えありました。
監督が代えのきかないキャストと言い放ったのも至極納得の演技でしたね。
評価4.5(5点満点中)


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怒り
Excerpt: ある夏の暑い日に、八王子で夫婦殺人事件が発生。 犯人は顔を整形をして逃亡したと見られていた。 …その後、各地に素性の知れない男が現れる。 千葉の漁港で働く田代、東京で男と暮らす直人、沖縄の無人島に居つ..
Weblog: 象のロケット
Tracked: 2016-10-01 20:05

怒り
Excerpt: あなたは殺人犯ですか? 上映時間 141分 原作 吉田修一『怒り』(中央公論新社刊) 脚本 監督 李相日 音楽 坂本龍一 出演 渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず/原日出子/池脇千鶴/..
Weblog: to Heart
Tracked: 2016-10-07 22:03

怒り
Excerpt: 吉田修一著の同名小説を李相日監督が豪華俳優陣を揃えて描いた群像ミステリーです。 重そうだなあと思っていたのですけど、やっぱり観ようとチャレンジして来ました。 人を信じることの難しさをそれぞれのキャラク..
Weblog: とりあえず、コメントです
Tracked: 2016-11-06 19:54